いじめのない学校づくりを目指そうと、神栖市教委はこのほど、同市溝口の市中央公民館で「2017 KAMISU 笑顔の輪 中学生サミット」を開いた。市内の中学校全8校の生徒代表24人のほか、ファシリテーター役の県立波崎高の生徒やいじめ問題対策連絡協議会委員なども参加し、いじめ撲滅を誓った。
サミットは、問題解決に向け生徒が自ら考え、発信することなどを狙いに開催され、昨年に続き2回目。今回は「いじめ」をテーマに行われた。
生徒たちは6班に分かれ、各校のいじめ撲滅に向けた取り組みを紹介した後、いじめをなくすために自分たちができることについて話し合い、班ごとに発表した。
話し合いや発表で、生徒たちから「いじめの境界線が曖昧で、いじめている側が自覚していないことがある」などの課題が出され、いじめ解決に向けて「NGワードを作り、使わない、使わせない取り組みを行う」や「学校や家庭でのいじめを相談しやすい環境づくり」などの意見が上がった。
サミット実行委員会委員長の波崎四中3年の石毛南帆さん(14)は「いじめをなくし笑顔の輪が広がるように、自分たちが神栖市代表として発信していきたい」と話した。石毛さんの姉で、ファシリテーターを務めた波崎高1年の石毛香帆さん(16)は「さまざまな意見をまとめるのは大変だったがいい経験になった。いじめ防止のための中学校の取り組みを高校でも広めたい」と語った。
講評で須田順子教育長は「これまでの各校の取り組みを継続、改善させ、いじめのない今をつくることによっていじめのない未来につなげてほしい」と話した。
(引用:茨城新聞クロスアイ(http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=15131682759452))