神栖市長選はいずれも無所属の新人3人が立候補し、19日の投票日に向けて激しい論戦を繰り広げている。3人の人柄や政策を紹介する。【岩本直紀】=届け出順
「今後の人口減少問題」 伊藤大氏(44)無新
今期限りで引退する保立一男市長の市政継続のため、立候補を決意した。
帝京大を2年で中退して地元の不動産会社に入社し、現在は社長。政治歴は26歳で神栖町議に初当選。合併で市議となり、通算5期18年務める。
「今後の人口減少が問題だ」と市の将来を憂い、医師不足の解消や子育て支援の充実などを訴える。
10月の住民投票で見直し賛成票が多数を占めたアリーナは建設推進の立場を取る。「市議会で賛成した経緯もある」として、建設を継続するとした保立市長の判断を尊重する。
趣味は相撲と野球の観戦。好きな言葉は「一期一会」と「無用の用」。家族は独立した長女を除き、妻と子ども3人の5人暮らし。
「医師不足が喫緊課題」 石田進氏(59)無新
東海大卒業後、父が経営する旅館業を継いだ。青年会議所の仲間から推されて2003年4月の波崎町議選に立候補して初当選。神栖、波崎両町の合併で市議になった後、06年12月の県議選で初当選し、3期11年務めた。
「市民の安全・安心はまず病院から」と、医師不足対策が喫緊の課題と主張する。10月の住民投票で見直し賛成が上回ったアリーナについては「市民の意思を尊重する」としつつ、工事が進む基礎部分を壊してまで見直す考えはないという。賛否両派、市議会の意見も聞いて判断するとしている。
座右の銘は「一生懸命」。趣味は映画鑑賞で、「風と共に去りぬ」が好きだという。長男と長女は独立し、妻と2人暮らし。
「アリーナ見直し反対」 境川幸雄氏(57)無新
神栖市出身で、ずっと市内で暮らしてきた。大手化学メーカーの工場に32年間勤務し、主に労災防止や安全対策を担当した。6年半前に早期退職し、2012年2月の市議選で初当選。2期目の途中で市長選に挑戦することを決めた。
10月に建設規模を問う住民投票があり、市長選でも争点になっているアリーナについては、「縮小すれば中途半端な体育館になってしまう」と述べ、見直しに反対する。20年東京五輪の機運を高め、市民が集う場所としての必要性も主張する。
趣味はサッカー。県サッカー協会理事で、コーチ・審判として小学生から社会人までの指導にあたる。座右の銘は「継続は力なり」。家族は妻と長男、実姉の4人暮らし。
(引用:毎日新聞(https://mainichi.jp/articles/20171115/ddl/k08/010/186000c))